運転開始から47年が経過した関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)について、国際原子力機関(IAEA)の調査団は16日、安全性評価のための調査を開始した。高経年化(老朽化)した原発へのIAEAによる調査は国内初。25日まで行われる。
調査するのは、来日したIAEA職員と専門家ら11人。設備の経年劣化に対する管理状況や組織体制について、関電社員への聞き取りや発電所内の調査を行い、IAEAの定める安全基準を満たしているか評価するという。
調査開始に当たり、調査団のリーダーを務めるマルティン・マルチェナ氏は、「長期運転の原発への客観的な評価を提供し、調査団と発電所員らが経験や学びを共有する機会となることを望む」と語った。【時事通信】