中国電力が8月の再稼働を目指す島根原発2号機について、山陰両県の住民が広島高裁松江支部に運転差し止めを求めた仮処分申請をめぐり、鳥取市の市民団体が12日、運転差し止め仮処分を求める約6100筆の署名を同支部に提出した。
市民団体は「島根原発2号機運転差止仮処分申立てを応援する会」。1月の能登半島地震で、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の事故時の避難計画の実効性に不安を抱き、3月3日から4月11日まで街頭などで島根原発2号機の運転差し止めを求める署名を集めた。
この日、集まった個人6037筆と団体42筆の計6079筆を提出。約半分は鳥取県内で集めたという。団体の共同代表の主婦山中幸子さん(63)は「署名の重みを感じていただいて、よい判断をしていただきたい」と話した。
仮処分の審理は2月に終了。住民側は燃料装荷が始まる6月までに判断を示すよう求めている。【朝日新聞】