東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機が9月ごろの再稼働になったことについて、村井嘉浩知事は19日の定例記者会見で、東北電力幹部が県庁を訪ねて再稼働時期を報告したことを明かしたうえで、「何度も延長をしているので、今度こそは安全対策を万全にしたうえで再稼働をして頂きたい」と述べた。
1月に起きた能登半島地震では北陸電力志賀原発の避難想定道路が分断され、避難計画の実効性が問われた。女川原発も半島所在という立地条件が似通っていることについて、村井知事は「女川原発は千年に1度の東日本大震災でも避難ができなくなるような状況にはならなかった」と指摘。大雨災害に対しても急ピッチで改修が進み、能登のような状況になる可能性は低くなっているとの見解を示した。
村井知事は「原発はベースロード電源で、電気代の高騰は国民の生活に直結する。まずは再稼働させながら、いざという時の備えをしっかりすることが大切だ」と述べた。
【産経新聞】