関西電力は6日、高浜原発1号機の配管から蒸気が漏れた問題の調査結果を原子力規制委員会に報告した。関電によると、配管の一部が熱で伸び、上部の梁(はり)にふれて損傷していたという。1号機は出力を落として運転しているが、関電は損傷部を取り換えた上で8日には通常運転に戻すとしている。
関電によると、蒸気漏れが起きたのは「給水ブースターポンプ」。原子炉格納容器の外から中へと冷却水を送る主給水ポンプを補助する役割だ。このブースターポンプから空気を抜くためのベント管が損傷していた。発電のためにタービンを回した後の高温・高圧の水が漏れ、外気にふれて蒸気になっていたという。
関電によると、ベント管の亀裂は最大幅0・01ミリ、長さ42ミリ。管自体も5・5ミリ伸びていた。関電は、熱で伸びた管が梁に接触するようになり、運転による振動などもあって破損したとみている。【朝日新聞】