日本原子力発電の村松衛社長は11日、水戸市内で会合に出席後、報道陣の取材に応じ、9月完了予定の東海第2原発の安全対策工事について「防潮堤の基礎に工事の不具合が出ている。現時点では9月の完了を考えているが、非常に厳しい状況にある」と述べた。
東海第2では2023年6月、基礎部分でコンクリートの充塡(じゅうてん)不足などの施工不良が発覚し、一部の工事を中断している。村松社長は「南基礎は補強工事の対応方針を固めた」としたが、「原子力規制委員会の対応がどれくらいかかるか分からない。おそらく数カ月かかった後、補強工事をする」と説明した。掘削調査中の北基礎については「全容が見えていない」と認めた。【毎日新聞】