関西電力が高浜原発(福井県高浜町)で保管する使用済み核燃料の一部をフランスに搬出する計画を福井県に示し、中間貯蔵施設の県外計画地点提示と「同義」としていることに関し、経済産業省資源エネルギー庁の小澤典明次長が6月23日、福井県庁を訪れ、関電の主張を追認する国の見解を説明した。櫻本宏副知事は「評価した理由が県民に分かりにくく、具体性に乏しい」と疑問を呈し、関電の原発内にたまる使用済み核燃料の全体的な搬出の確実な実行など、4項目について再度回答するよう求めた。県議会からも「説明に納得できない」などの批判が相次ぎ、県、県議会ともに現時点では関電の主張を受け入れられない姿勢を示した。【福井新聞】