国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は23日、ロシアの飛び地カリーニングラードで、ロシア軍が占拠するウクライナ南部ザポリージャ原子力発電所の安全確保に関し、露国営原子力企業ロスアトム首脳らと協議したと、SNSで明らかにした。
グロッシ氏が唱える原発事故回避の「5原則」の実行を協議したとみられる。ロシア側は原発にロスアトムスタッフを送り込み、実質的に操業を掌握している。
原発を巡っては、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が22日、「放射能漏れを伴うテロ」をロシア軍が計画していると訴えた。冷却水の供給源だったカホフカ・ダムの決壊で代替給水池の維持が重要課題に浮上したほか、原発や給水池周辺での地雷敷設情報もあり、懸念が強まっている。
【読売新聞】