関西電力が6月と7月に予定していた、高浜原子力発電所1号機と2号機の再稼働が、遅れる見通しとなりました。
しかし、この夏の電力の安定供給に支障はない見込みです。
関西電力は、東日本大震災が起きた2011年以降、運転を休止している高浜1号機と2号機を、それぞれ6月3日と7月15日に再稼働させる予定でした。
しかし3月に国の原子力規制委員会から、建物内の火災防護対策について不備を指摘されたため、対策工事を行うことにしていました。
対策工事が終わるのは6月中旬で、その後も規制委の審査と認可が必要となるため、再稼働のスケジュールを遅らせたということです。
遅れる期間は不明ですが、関西電力では現在、他の原子力発電所5基が運転中で、高浜1・2号機の再稼働が後ろ倒しになっても、この夏に必要な供給力は確保できるということです。
高浜1号機は1974年、2号機は1975年に運転を開始し、ともに40年以上が経過していますが、運転期間を60年に延長する認可を2016年に受けています。【ABCニュース】