原子力規制委員会は日本原燃の増田尚宏社長を呼び出し、六ケ所再処理工場の申請書類の不備や核セキュリティ上の不祥事などについて改善を促した。
「(設計工事計画は)審査に足る資料をきっちり出してもらうのが基本。(核セキュリティ上のミスは)日本原燃だけの問題ではなくて、日本全体の信用にかかわる問題。極めて重要な問題」(山中伸介委員長)
日本原燃を巡っては、2022年12月に原子力規制委員会に提出した六ケ所再処理工場に関する申請書類6万ページのうち、3100ページに記載漏れなどの不備が見つかった。また、使用済み核燃料を移動する過程で照明が2時間消え、IAEA(=国際原子力機関)の監視が一時出来なくなるトラブルがあった。
きょうの原子力規制委の臨時会では、日本原燃の増田社長を呼び出し、山中委員長らがこうした問題を是正し再発防止を図るよう厳しく指摘した。
これに対し、増田社長は申請書類のミスについては原因を深彫りするとともに、核セキュリティ上の問題についてはその重要性を組織に浸透させ改善を図りたいなどと述べた。【ANNニュース】