東京電力は10日、福島第1原発事故を受けた国の賠償基準「中間指針」が第5次追補として見直されたことに伴う追加賠償の請求受け付けを開始した。従来の請求書に加え、ウェブサイトを活用した申請も導入している。東電によると同日現在、申請に関するトラブルは確認されていない。
受け付けを始めたのは、過酷避難やふるさと(生活基盤)変容、相当量の線量地域に滞在したことによる健康不安といった精神的損害への追加賠償など。東電が自主的に追加賠償する県南や宮城県丸森町についても受け付けを開始した。
避難を余儀なくされた人のうち、要介護状態や身体・精神的障害のある人、その介護者らへの追加賠償は、6月20日から受け付ける。
問い合わせは相談専用ダイヤル(フリーダイヤル0120・926・470)や、最寄りの相談窓口で受け付けている。【福島民友新聞】