1月30日、福井県の高浜原発4号機が異常を検知したことによって自動停止したことについて、関西電力は会見を開きました。私たちの生活への影響はあるのでしょうか?
【関西電力の会見】
「地域のみなさま、社会のみなさまにご心配をおかけしていますことに、まずお詫び申し上げたいと思います。申し訳ございません」
関西電力によると、30日、高浜原発4号機の原子炉内で、「核分裂の状態を示す中性子」の量を測定する4つの機器のうち2つが異常を検出し、原子炉が自動停止しました。モニタリングポストの値に異常はなく、放射性物質が外に漏れるなど、周辺への影響はなかったということです。
■高浜原発4号機 1985年運転開始 もうすぐ40年を迎える
高浜原発4号機は、1985年に運転を開始し、もうすぐ40年を迎えます。最近では、去年6月からの定期検査で、原子炉内の配管から異常が見つかり、予定より遅れて去年11月に運転を再開したばかりでした。
今回の自動停止の原因について福井県の原子力安全対策課は、「経年劣化による事象ではないと考えている」としたうえで、原子炉の出力を制御する制御棒が落下したか、中性子を検出する機器の故障が考えられるとしています。
■関西電力は「原因調査中」「電力需給への影響はない」と説明
そして一夜明け、関西電力の説明は、
【関西電力の会見】
(Q.40年近く稼働、老朽化の影響は?)「原因調査中でございますので、その関係については、今の時点で申し上げることはできません」
また、電力需給への影響も「ない」としています。
【関西電力の会見】
「高浜の電源の供給力がなくなったことによって、たちまち何か緊急的な状況になることはございません」
関西電力は、再稼働の時期については、現時点での説明は難しいとしています。【関西テレビ】