今年の春から夏ごろにかけて海に放出される東京電力福島第一原発の処理水を巡り、国は、宮城県内の漁業者に対し放出後のモニタリング検査を強化する考えを示しました。
30日、宮城県石巻市で開かれた「県連携会議水産部会」には、漁業者や内閣府の担当者らが出席しました。会合では、トリチウム濃度を調べる水産物などのモニタリング検査について、漁業関係者が、検査の実施回数を増やすことを要望しました。これに対し、内閣府は、安全性を発信するという観点からも、モニタリング検査の強化、拡充する考えを示したということです。
県水産林政部 吉田信幸部長:「海水、海底、魚について(国が)それぞれモニタリング調査をする。(漁業関係者は)頻度を増やしてほしいという要望だったのでそれを受けて(国が)対応を行なうという説明があった」
福島第一原発の処理水について、政府は、今年の春から夏ごろにかけて海に放出する方針を決定しています。【東北放送】