東京電力は1月30日夜、柏崎刈羽原発に関する住民説明会を開きました。審査書類における流用や原子力災害発生時の避難などをめぐって住民から厳しい指摘がありました。
柏崎市で開かれた説明会には住民約70人が参加しました。
〈東京電力 福田俊彦 原子力・立地本部長〉
「県民の皆様には大変ご心配をかけ、誠に申し訳ありません」
柏崎刈羽原発を巡っては核セキュリティー上の問題が相次いで発覚し、事実上運転を禁止する行政処分を受けています。
この問題の改善状況の報告が説明会の目的でしたが、参加者からは1月に発覚した3号機の審査書類に2号機の情報を流用し、結果として多くの誤りが見つかった件について指摘がありました。
〈地元の参加者〉
「安全を審査していただくための書類に別の機械のデータを(3号機の資料が)なかったから借りてくる。表面的な“改革します”“良くしていきます”と言っていながら、何も良くなっていない現状がある」
〈柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長〉
「細かい情報について2号機の情報を参照するのは一つの手段ではあったと思いますが、その手段を報告書に記載しなかった」
また、参加者からは12月の大雪で車の大規模な立ち往生があり、冬に原子力災害が起きた場合の避難方法について不安の声があがりました。
これに対し、東京電力は…
〈東京電力 橘田昌哉 新潟本社代表〉
「当社が避難計画の実行性というものについて評価するような立場にはございません」
こう説明した上で、実効性を高めるためできることをしたいと述べています。
【テレビ新潟】