原子力規制委員会は原発の60年を超える運転を認める新しい規制制度への移行期間について、1年半から3年かかるとの見通しを電力各社に示しました。
新規制制度について、原発を持つ電力各社と意見交換をする会合のなかで明らかにしました。
今の制度から新しい制度への移行では、30年や40年の高経年化評価などにすでに合格している原発でも新たに認可を受ける必要が出たり、全く新規に認可を受けなければならない原発もあるなど、1年半から3年の移行期間に審査が集中します。
このため電力側は、具体的な要求事項を早期にまとめて示すよう求めました。
これに対して規制委は、高経年化評価は規制委が基準を示す前に事業者が自らがまとめるべきと指摘したり、新しい規制制度に対して「異論がない」という回答を電力会社1社1社から取ろうとするなど、意見交換とは程遠い内容でした。【テレビ朝日】