日本原子力発電が断層のデータを書き換えた問題で中断していた、福井県にある敦賀原子力発電所2号機の再稼働に必要な審査の会合が9日、2年ぶりに再開されました。
敦賀原発2号機は、原子炉建屋の真下を走る断層が「将来動く可能性がある」と指摘されていて廃炉になる可能性があり、日本原電が新たな調査結果を提出しましたが、過去のデータを一部削除し最新の結果のみを上書きして記載していたことがわかり、審査が中断していました。
その後、原子力規制委員会が日本原電の再発防止策を了承して審査が再開され、9日、おととし10月以来、2年ぶりに会合が開かれました。
この中で日本原電は、再発防止策を踏まえて再確認したところ、今回問題になったものとは別の過去に提出した断層に関する資料の中に、修正が必要なか所が157か所見つかったと説明しました。
これに対し規制委員会側からは、なぜ修正が必要なのか改めて説明するよう求めました。
原子力規制委員会の石渡明委員は会合で、「せっかく新しい資料を作ってもらったが、われわれとしてはこれを基に審査する状況にはなっていない。きちんとした資料を作ってほしい」と話していました。
【NHK】