九州電力は7日、定期検査で運転を停止している川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)について、11日に原子炉を起動して13日から発電を再開すると発表した。7月11日に通常運転に復帰する予定。定検と並行して原則40年の運転延長に必要な特別点検のデータも取得した。
九電によると、定検は原則13カ月おきに実施。2号機は今回2月21日から検査に入り、原子炉本体や核燃料物質の貯蔵施設など110項目を調べる。現時点で約8割が終了し、異常は確認されていない。期間中に燃料集合体157体のうち40体を取り換えた。
原子炉は6月11日午後5時半に起動。12日午前5時に核分裂反応が安定的に続く「臨界」に達し、13日午後6時に発電を始める。徐々に出力を上げ、7月11日には性能検査を実施して通常運転に戻る。
特別点検関連では、取り換えの難しい原子炉容器や原子炉格納容器の劣化状況のデータを採取。今後報告書をまとめる。1号機を含めた特別点検の終了時期については「はっきり決まっていない」とした。
【南日本新聞】