丸山知事は、2日午後、記者会見に臨み、中国電力に対し改めて安全対策の徹底を求める考えを示しました。また、きょうの同意表明を受けた鳥取県と中国電力、それに地元の市民団体の反応です。
丸山知事:
「中国電力として、ハード・ソフト両面で、事故発生防止に向けて全力を尽くしてもらいたい」
丸山知事はこのように述べ、中国電力に対し、安全確保を最優先に真摯な姿勢でこの問題に取り組むよう求める考えを改めて強調しました。今月中旬以降、中国電力や国に対し、安全対策に関わる要請事項を伝えるとしています。
一方、すでに条件付きで再稼働を容認している鳥取県の平井知事も、安全対策を最優先で求める考えです。
鳥取県・平井知事:
「これは一つのステップに過ぎず、無条件で前に進めていいというものではない。
慎重に、今後の中国電力の安全対策を見ていきながら、一歩一歩進めていくという形を取りたい」
原発から30キロ圏内に境港、米子両市を抱える鳥取県として、中国電力の動きを今後も注視するとしています。
一方、中国電力も同意表明を受けて取材に応じました。
中国電力島根原子力本部・北野立夫本部長:
「当社及び国に対して要請があると聞いた。当社としては、正式に要請があった場合に誠意を持ってしっかりと対応していく。現時点で申し上げられることは以上です」
一方、島根県庁前では、再稼働に反対する市民団体が緊急集会を開きました。
原発ゼロをめざす島根の会・樋野伸一共同代表:
「賛成に舵を切ったということで、非常に残念な思いです」
市民団体は、今後も、安全性の確保や避難計画の作成について、住民の意見を聞いて取り組むよう島根県に訴えていくとしています。
【FNNオンライン】