福島第一原発の事故で愛媛県内の避難者が国と東電に賠償を求めた訴訟は東電に賠償を命じる判決が確定しました。一方、国の責任に関する判断は持ち越されていて、原告が懸念を示しています。
この裁判は、福島第一原発の事故後、愛媛県内に避難した住民23人が国と東京電力に損害賠償を求めたもので、最高裁は東電に関する上告を退けました。2審の高松高裁は、国と東電にあわせて4600万円余りの支払いを命じていて、これで東電への賠償命令が確定しました。一方、国の責任について最高裁は、今年6月にも判断を示す見通しで会見した原告は判断が持ち越されたことに懸念を示しました。「東電という一企業に全ての責任をなすりつけて、地震と津波のせいにして終わらせるなんていうことでは許されない」(原告代表・渡部寛志さん)
【愛媛テレビ】