四国電力と愛媛県は18日、伊方原発3号機(同県伊方町)で、原子炉を通る1次冷却水の放射性ヨウ素の濃度が通常の約3倍に上昇したと発表した。外部への放射能の影響はなく、監視を強化して運転を継続する。燃料棒に微小な穴などが開き、放射性物質が漏れ出している可能性があるという。
県によると、18日午後5時45分ごろ、ヨウ素濃度が1立方センチ当たり0・25ベクレルと、通常の同0・09ベクレルから上昇した。運転上の制限値(1立方センチ当たり3万2000ベクレル)の12万分の1以下。四国電力は週に3回行う検査を3~4時間に1回に増やし、監視を続ける。
【毎日新聞】