2日に再稼働した伊方原発3号機は、3日午前10時に核分裂が安定する「臨界状態」になりました。
1年11カ月ぶりの原発再稼働を愛媛県民はどのように受けとめているのでしょうか。
伊方原発3号機の運転を管理する中央制御室では、核分裂が安定して連続する「臨界」の状態になったことを示す「臨界」の文字が表示されました。
2日午後7時、四国電力は約1年11カ月ぶりに伊方原発3号機を再稼働しました。
宿直社員の保安規定違反の発覚などで、予定より2カ月近く遅れた再稼働にあわせて、高松市の本店から派遣された操作に精通した社員などを派遣。
引き抜いた制御棒の位置や冷却水の温度や圧力が適正かなどを、約20人が慎重に確認しながら作業を進めていて、今のところ特に問題はないということです。
約2年ぶりの運転再開を地元の住民や県民はどのように受けとめているのでしょうか。
伊方町の民宿経営者:
「待ちに待った再稼働ができまして、我々町民としては大変喜んでおります。周辺の命を預かっているわけですけん。それを自分らの不注意が、大変なことを起こすわけですから、それを肝に銘じて仕事をしてほしいです」
松山市内で:
「いいことですね。事故が起きるデメリットもありますけど、原子力でやった方が安くできるので。火力も石炭とか上がってきとるから使えなくなるんですけどね、かといって、風力なんかではカバーできませんから。安全を確保しつつやっていったらいいなと思います」
「これから地震とかが多く発生してますでしょ。きょうも地震があったですし。大丈夫かなっていうのが、愛媛に住んでると一番身近に感じますよね」
「その発電の恩恵で、みんな電力使いよるわけやから、全く無くして電力需要どうなりますかね。だから、僕ら一般の人間は、安全になったら(原発)置いといてもらいたい」
四国電力は順調にいけば12月6日に送電を開始し、さらに出力を上昇させて年明け1月4日に通常運転を再開させる予定です。
【テレビ愛媛】