東京電力が果樹農家への風評被害の賠償に一部不適切な基準を用いていた問題で、東電は4日、基準の算定に使う係数を訂正した。問題を受けてすべての係数を見直した結果、ジャガイモなど一部の野菜などにも不適切な係数を用いていた。対象は既に判明しているブドウなどを含めて7区分。影響は計13人に及び、差額は計約900万円になるという。
東電は、賠償に際して市場価格の動向を反映する係数を月ごとに設定。取引量が少なすぎる場合は正確に係数を算定できないため、調整をしないとしていた。しかし、実際には係数が200%を超えると、取引量に関わらず機械的に調整をしていなかったため、賠償額が本来より少ないケースがあった。【毎日新聞】