九州電力川内原子力発電所1号機で、運転期限の40年を超える運転延長の申請に必要な「特別点検」が、18日午後から始まりました。
鹿児島県薩摩川内市にある川内原発1号機は、2024年7月に40年の運転期限を迎えます。
17日から、原子炉を停止して13カ月に1度の「定期検査」が行われる中、18日の午後からは、原発の運転延長の申請に必要な「特別点検」も始まりました。
「特別点検」は、原子炉容器など取り換えが難しい機器について異常がないか、運転開始から35年以降に採取したデータの評価を行うもので、半年以上かかる見込みです。
また、2025年11月に運転期限を迎える川内原発2号機についても、2022年2月下旬から「特別点検」が予定されています。
ではここで運転延長と特別点検について詳しくお伝えします。
原発の運転期間は福島の事故後の法改正により運転開始から40年と定められました。
従って川内原発1号機は3年後の2024年7月に、そして2号機は2025年11月にそれぞれ運転期限を迎えることになります。
ただし、原子力規制委員会に申請し認可されれば最大で20年の運転延長が可能となります。
その申請の際に必要なのが「特別点検」です。
運転延長について賛否をめぐる意見がある中、九電は今回、特別点検を実施しましたが、現時点では「運転延長を決めたものではない」としています。【FNNオンライン】