原子力規制庁は31日までに、原発のテロ対策などを監視する核セキュリティー部門で、他部門から借りていた機密文書を紛失したほか、核物質管理状況の検査のため施設に立ち入る際に必要となる査察官ら3人分の身分証が所在不明になっていると明らかにした。
規制庁によると、核セキュリティー部門は2015年10月~16年3月、原発の審査担当部門から機密文書の写しを借り、部内で保管。18年8月ごろ、写しを探したが見当たらず、誤って廃棄したと判断した。
身分証の紛失は20年7月の原子炉等規制法改正に伴う回収の過程で判明した。【共同通信】