柏崎刈羽原発7号機の安全対策工事について、東京電力は1月に全て完了したと発表しましたが、その後4件の工事が終わっていなかったことが発覚しました。
東電は2月に改革チームを立ち上げ、他にも未完了工事がないか総点検を行っていて10日、点検の進捗を説明しました。
【東京電力 原子力・立地本部 稲垣武之 副本部長】
「貫通部の火災防護処理において、3月に公表した4例目と同様の漏れとして、追加で72貫通部を確認した」
配管を通じて火災が広がるのを防ぐ“貫通部の防火工事”の対象8000か所を調査したところ、目視できる5300か所の中で72か所が未完了だったということです。
工事が漏れた理由について東電は、東電内部での連携や東電とメーカーの間での図面のすり合わせが不十分となったことなどを挙げています。
【東京電力 新潟本社 橘田昌哉 代表】
「地域の皆様に新たな不安、不信を与えることになり改めて深くお詫びを申し上げる次第」
東京電力の相次ぐ不祥事に花角知事は…
【花角知事】
「自らやった工事をしっかりチェックもできていないということは残念。どういう工事管理・監督をしていたのか」
東電は目視では確認できない残る2700か所の貫通部について、秋ごろまで点検を続けることにしています。【新潟総合テレビ】