福島県の内堀雅雄知事は15日、経済産業省を訪れ、梶山弘志経産相と会談した。東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出について賛否は明言せず、「(東日本大震災後、復興に向けて)県民が積み重ねてきた努力を後退させないよう、万全の対策を講じてほしい」と求めた。梶山氏は「要請を重く受け止める。放出までの2年間で安全性の情報発信を丁寧に行う」と応じた。
内堀知事は、海洋放出に反対している漁業者らへの丁寧な説明、正確な情報発信、風評被害対策など5項目の対応を求める要請書を手渡した。【時事通信】