新潟県にある柏崎刈羽原発で、不正侵入を検知できない状態が続いてた問題。東京電力は18日、原子力規制員会の暫定評価に反論はないと回答し、「最も深刻なレベル」という評価が確定しました。また国会では18日、小早川社長の参考人招致が行われ、自らの辞任については「究明していく責務がある」と否定しました。
柏崎刈羽原発で去年3月以降、不正な侵入を検知できない状態が続いていた恐れがある問題。この問題の安全重要度に関して、原子力規制委員会が最も深刻な問題だとする「赤」と評価したことについて、東京電力は反論しないことを決め規制委に回答しました。規制委の発足以来初の「赤」評価が確定しました。こうした中…。
【東京電力 小早川智明社長】
「ご支援、ご指導いただいた地元の方のご期待を裏切ることとなり、大変重く受け止めています」
18日に開かれた国会に、東電の小早川社長が参考人招致されました。壊れた不正侵入を検知する装置の本体の復旧工事を急がず、なぜ代替措置を続けたのかと厳しい質問が飛びました。
【立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員】
「わずか3週間程度で復旧できるものを、なぜ2月12日まで、長いもので11か月間、短いもので30日以上なんで復旧しなかったのか」
【東京電力 小早川智明社長】
「故障発生に伴う代替措置について、現場として十分という認識でいたため、この状態が十分であったということ自体は非常に重要な問題だと認識している」
また、自らの辞任の可能性について問われた小早川社長は…。
【立憲民主党 黒岩宇洋衆院議員】
「3年間テロが入り放題の状況にした。普通の企業だったら当然、辞職でしょう」
【東京電力 小早川智明社長】
「徹底的に原因を究明していくこと、そして抜本的な対策を構築していくことが、私の責務であると考えております」
こう述べ、辞任はしない意向を示しました。【新潟放送】