この冬いちばんの寒気の影響で暖房の需要が増えていることから関西電力の管内では電力の使用率が一時、97%となり、需給が厳しくなりました。このため、会社ではほかの電力会社から融通を受けるなどして対応を進めています。
関西電力の管内では寒波の影響で気温が低下し、暖房用の電力の需要が会社の想定以上に増えています。
このため電力の供給力に対する使用の割合を示す「使用率」は7日午前8時台に一時、97%となり、需給が厳しくなりました。
関西電力では火力発電所の不具合などで発電量が減っているほか、雨が少ない地域の水力発電所で水不足から稼働が低下していること、それに、原子力発電所が定期検査などを理由にすべて停止していることが影響していると説明しています。
会社では中国電力や九州電力などから融通を受けていて、今のところ安定供給に支障はないとしています。
一方「使用率」の予測では7日午後6時から7時の時間帯が高くなるほか、8日にかけても強い寒気の影響で気温の低下が予想されています。
このため、関西電力では自家発電設備を持つ関西を中心とした企業にも電力を融通してもらうよう申し入れを行っているということで、安定供給に努めたいとしています。【NHK】