関西電力は15日、役員らの金品受領問題の反省から、経営幹部を対象にした初のガバナンス(企業統治)研修会を大阪市の本店で開いた。森本孝社長ら約20人が参加。予習や復習を合わせて年100時間程度の研修時間を設け、不祥事の再発防止に向けた意識を徹底させる。
問題発覚後に設置した「コンプライアンス委員会」が8月に発表した報告書で、意識改革のための研修実施を求めていた。この日はコンプラ委の社外委員で近畿大経営学部の中谷常二教授が「関電にとっての正しさを倫理学の視点から考える」をテーマに講義を行った。中谷氏は「たくさんの質問を受け、非常に熱い講義だった」と話した。【共同通信】