関西電力は15日、定期検査中の高浜原子力発電所(福井県高浜町)3号機の再稼働が従来計画より1カ月半ほど遅れ、2021年2月上旬以降を予定すると発表した。検査中の大飯原発(同県おおい町)4号機が運転を再開する21年1月中旬まで、稼働する原発がゼロの状態が続くことになる。
高浜4号機の蒸気発生器の伝熱管で見つかった傷について、一部は鉄酸化物が原因と推定できると確認した。21年1月下旬にかけて引き続き調査する予定で、詳細な状況が判明するまでは、構造が類似する高浜3号機の稼働も遅らせる必要があると判断した。【日本経済新聞】