関西電力幹部と美浜町の商工会や漁協、地区など各種団体の代表が意見交換する「美浜町原子力懇談会」が8日夜、同町の関電原子力事業本部で非公開で開かれた。議事録によると、町の出席者から美浜原発3号機の早期再稼働やリプレース(建て替え)を求める声が多数出た一方、不安を口にする人も。高浜町元助役から関電幹部への金品受領問題に対する信頼回復を求める声も上がった。
懇談会は、5人が死亡した美浜3号機の高温蒸気噴出事故(2004年)を契機に毎年開かれ今年で15回目だが、金品受領問題発覚後では初。町側は、オブザーバーの戸嶋秀樹町長らも含め16人、関電から森本孝社長ら幹部9人が出席した。
議事録によると、参加者から「働く場があるのは重要。発電所から事務用品購入でお世話になっている」「50年以上、原子力と共存してきた。関電は重要なパートナー。将来にわたり共存共栄を」「民宿旅館の利用が減少し、3年間の美浜3号機の安全対策工事でなんとかつないでいる。再稼働して利用をお願いしたい」などの意見が出た。森本社長は「再稼働に向けしっかり取り組む。後続機検討の自主調査は見合わせているが、美浜でリ…
【毎日新聞】