原子力規制委員会は8日、東京電力福島第1原発の2号機内部を有人で調査した。更田豊志委員長と職員が建屋に入り、壁面などに付着した汚染物質を採取した。事故原因を分析するため、規制委が2号機の内部を有人で調査するのは初めて。
更田委員長らは防護服を着用し、複数のフロアで調査を実施。壁面や床など計14カ所で、付着した黒い粒子のような汚染物質を採取した。空間放射線量は毎時10~20ミリシーベルトで、安全のため20分ほどで終了した。
調査後に記者会見した更田委員長は、汚染されたちりが内部で漂っていたことを明らかにした上で、「どこから発生しているのか分からず、調査が必要だ」と述べた。【時事通信】