四国電力は、廃炉作業中の伊方原子力発電所1号機(愛媛県伊方町)から未使用の新燃料集合体42体を搬出し、10~12月中に米国ワシントン州の加工工場に海上輸送すると、愛媛県などに28日事前連絡した。ウランを利用するため、リッチランド成型加工工場で精製等をするという。同原発から新燃料を搬出するのは初めて。
愛媛県によると、伊方原発1号機の廃止措置計画に基づいた対応。四国電は3月、新燃料搬出計画を県に提出していた。伊方原発の専用岸壁から海上輸送する。搬出作業には県職員が立ち会って安全を確認し、輸送容器表面などの放射線測定結果を公表する。【日本経済新聞】