東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働をめぐり、石巻市内14の市民団体が15日、連名で再稼働に同意しないことを市に要請した。市議会6月定例会にも請願を提出する予定。
要請したのは「原発いらない十三浜の会」や「さようなら原発in石巻実行委員会」「こどもの健康を考える会・いしのまき」など。各団体の代表者ら8人が市防災センターを訪れ、菅原秀幸副市長に要請書を手渡した。
要請書では、重大事故時の避難計画が実効性を欠いていると指摘し、「安全に避難できることが再稼働の絶対条件のはず。これでは初めから住民の命と暮らしをないがしろにするものだ」などと主張した。
「いのちと郷土を守る市民の会」の加賀剛事務局長は「原発は市民の命と生活の問題。『国が決めたから仕方ない』という姿勢ではなく、地域の将来を考え、しっかりと国に物を言ってほしい」と訴えた。
菅原副市長は「地域の皆さんや議会の意見を聞きながら進めていく」と応えた。
14団体は月内にも、再稼働への不同意を求める請願を市議会に提出する。【河北新報】