原子力規制委員会は7日、北海道電力泊原子力発電所3号機(北海道)の再稼働に関する審査会合を開いた。北電は敷地内を通る断層の追加調査の結果を示し、「活断層ではない」と改めて報告した。規制委は15日に予定する現地調査などを踏まえて活断層の可能性がないか判断する。
泊原発敷地内の断層を巡っては規制委が2月に「活断層の可能性が否定できない」との見解を示した。活断層の存在を否定してきた北電は今春以降、敷地内の掘削調査に着手。断層が動いた年代などを調べ、「活断層ではない」とふたたび結論づけた。
規制委は15日に地質学が専門の石渡明委員らを泊原発に派遣し、北電の追加調査が妥当かどうかを判断する。
仮に「活断層の可能性が否定できない」となった場合、審査がさらに長引くほか、原発の想定地震動の引き上げや追加工事を迫られる可能性がある。同じ敷地内にある1、2号機の再稼働審査にも影響しかねない。
【日本経済新聞】