関西電力の役員らによる金品受領問題をめぐり、福井県の杉本達治知事が11日、東京・霞が関の経済産業省を訪れ、関電に厳しく指導・監督するよう菅原一秀経産相に要請した。具体的には、ほかに類似の事案がないかも含め、事実関係を徹底的に究明する▽抜本的な再発防止策を実施し、国民・県民の信頼回復を図る▽原発の職員の士気を維持し、現場の安全確保に万全を期する――ことなどを求めた。
杉本知事は「公益的な事業を行っている会社がコンプライアンス(法令や社会規範の順守)を全く無視し、信頼関係を大きく損ない、立地地域として怒りを感じる」と強調した。菅原経産相は「しっかりと処していきたい」と答えた。【朝日新聞】