原発延長には実績必要
▽…「安全運転を積み重ねて地元の理解を得る必要がある」。九州電力の池辺和弘社長は2024年に運転期限を迎える川内原子力発電所1号機(鹿児島県薩摩川内市)の稼働延長について慎重な姿勢を示した。川内1号機は対テロ施設「特定重大事故等対処施設(特重)」の完成が遅れており、20年3月から1年程度停止する見通しだ。
▽…2号機と合わせた川内原発全体の特重建設費は2200億円と巨額だが「原子炉が停止したとしても運転期限までの3~4年の稼働で採算は合う」と強調した。20年間の運転期間延長申請を出すかどうかについては「まず地元の方に安心感を持っていただくのが一番大事。判断はそれから」と述べた。
【日本経済新聞】