17日未明、福島第一原子力発電所3号機の使用済み燃料プールで行われていたがれきの撤去作業中に、がれきを集める装置の一部が外れて落下するトラブルがあり、東京電力では原因を調べています。
来月予定している、使用済み燃料プールからの燃料取りだしに影響はないとしています。
東京電力は、福島第一原発3号機の水を張った使用済み燃料プールの中で、がれきを撤去する作業を行っていますが、17日午前1時ごろ、がれきを集める装置の先端にとりつけた部品が外れるトラブルがありました。
部品は熊手のような形をしていて、長さ58センチ、重さが10キロほどあり、プールの中にある燃料を収めるラックの上に落ちました。
東京電力によりますと、ラックの中に燃料は入っておらず、燃料破損の報告はないということです。
3号機では、当初の計画からおよそ4年4か月遅れて、ことし4月から使用済み燃料プールから燃料を取り出す作業が始まり、現在はいったん停止して、がれきの撤去などが行われていました。
東京電力は、部品が破損したことで外れたとみて原因を調べています。
3号機の燃料取り出しは来月再開する予定で、東京電力は「このトラブルで、燃料取り出しのスケジュールへの影響はないと考えている」としています。【NHK】