政府は16日までに、東京電力福島第1原発事故に伴う宮城、福島県沖のクロダイの出荷制限を解除した。これで宮城県内全ての海魚が出荷できるようになった。ほかに福島県沖のウミタナゴとヌマガレイ、福島県の秋元湖などのイワナとヤマメも出荷制限が解除された。
いずれも国の基準値(1キログラム当たり放射性セシウム100ベクレル)を継続的に下回った。
宮城県の村井嘉浩知事は「引き続きモニタリング調査し、安全、安心な水産物の提供に努める」とのコメントを発表。同県では4種の淡水魚の出荷制限は続く。
また福島県漁業協同組合連合会はクロダイ漁を試験的に再開し、同50ベクレル以下という厳しい独自基準を満たしたものだけを出荷する方針。【共同通信】