東京電力は、福島第1原発2号機の使用済み核燃料取り出しに向けた原子炉建屋最上階の調査で、空間の放射線量の最大値が、2012年調査時の最大値に比べて約6分の1に低減したことを確認した。最大値は原子炉の真上にあるコンクリート製ふたで測定された毎時148ミリシーベルトで、12年には付近で毎時最大880ミリシーベルトが測定されていた。
東電は建屋に流入した雨水で放射性物質が流されたり、汚染された機材などを片付けたりした効果とみている。事故から8年近く経過して自然減衰も進んだが、高い値が計測されており、依然として人は作業できない環境だ。【福井新聞】