柏崎刈羽原発の再稼働に向けて、政府が動き出そうとしています。経済産業省が来週にも県に対して、再稼働の理解を求める方向で調整していることが分かりました。今後、政府から県に対する働きかけが強まりそうです。
13日の参議院予算委員会。県内では、東京電力に対する不信感が根強いことについて、自民党の小林一大議員が政府の対応を質問しました。
■齋藤健経産大臣
「経済産業省としても東京電力の自律的な改善の取り組みをしっかり前進し、地域社会からの信頼回復につながるよう指導して参りたいと思います。」
こうした答弁の中、政府が柏崎刈羽原発の再稼働に向けて動き出そうとしています。複数の関係者によりますと、経産省は週内にも東京電力から「信頼回復に向けた取り組みの方針」について、説明を受けた後、来週にも齋藤健経産大臣が花角知事に再稼働への理解を求める方向で調整しています。
後日、経産省の外局・資源エネルギー庁の長官も来県し、県の理解を求める予定です。
去年12月に事実上の運転禁止命令が解除され、経産省は年明けにも県に対して再稼働に理解を求める考えでした。しかし、能登半島地震の発生や福島第一原発での汚染水の漏洩などを受けて、見送ってきました。
政府は県に対する理解要請をきっかけに再稼働に向けた動きを本格化させたい考えですが、県内では慎重論も根強く、早期の再稼働は見通せない状況です。
【新潟テレビ21】