東京電力福島第一原発では現在、多核種除去設備=ALPSで浄化されないトリチウムを含んだ処理水を海水で薄めて、海底トンネルを通じて原発の沖合およそ1キロで放出しています。
現在は、今年度最後となる4回目の放出が行われていて、放出量は年間で計3万1200トンになる見通しです。
原発の周辺海域では、東京電力、環境省、福島県が継続的に海域のモニタリングを行っていますが、東京電力のモニタリングでは、これまでに沖合10地点の観測で異常は確認されておらず、放出停止の基準となる700ベクレルを大幅に下回っています。
来年度は計5万4600トンを、7800トンずつ7回に分けて放出する計画です。初回は4月から5月にかけて行うということです。
廃炉作業でのトラブルが相次ぐ中、東京電力には「着実かつ安全な廃炉作業」が求められています。【テレビユー福島】