IAEA(国際原子力機関)は、福島第一原発の処理水放出後初めてとなる安全に関する報告書を公表し、「国際安全基準に合致している」と評価した。
IAEAは、2023年8月に処理水が放出されてから初めての国際専門家らによる安全性に関する調査を2023年10月に行っていて、30日にその報告書を公表。
報告書によると、処理水の放出設備や運用について国際安全基準に合致していると評価したほか、大量の海水で希釈したうえで放出している処理水からは、放射性物質がほとんど検出されず、海中でさらに希釈されるため、より詳細な調査を行うことは難しいと指摘した。
そのうえで、安全性に関するレビューは今後も継続的に実施していくとして、次回は春頃に行う予定だとしている。
福島第一原発の処理水をめぐっては、これまでに3回の放出が完了し、2月下旬に4回目を開始する予定で、これまでに周辺海域でのトリチウム濃度などに異常は確認されていない。【フジテレビ】