北陸電力志賀原発(石川県)の周辺にある空間線量を測るモニタリングポストのうち、4日午後4時現在でデータを確認できていないところが14カ所に上っている。原子力規制庁が集計した結果を明らかにした。
能登地方を震源とする最大震度7の地震やその後も続く地震が原因とみられるという。
最新の測定状況は、原子力規制委員会のウェブサイト(https://www.erms.nsr.go.jp/nra-ramis-webg/別ウインドウで開きます)から確認できる。
規制庁によると、志賀原発の周辺には自治体や国が設置したモニタリングポストが100カ所以上ある。このうち14カ所は、国のシステムで測定値を確認できない状態で、いずれも原発の北に15キロ以上離れた地域にある。装置の問題で測定ができていないのか、通信トラブルが起きているのかはわからないという。
規制庁は、より原発に近い地域での測定ができているとして「監視体制に問題はない」としている。
北陸電によると、志賀原発は2011年から運転を停止中。1、2号機のプールでは計872体の使用済み燃料があるが、地震の発生後も冷却を継続できているという。
国の指針では、原発事故の時はまず5キロ圏内の住民が先に避難し、5キロよりも遠い地域は空間線量の上昇に応じて避難すると定めている。【朝日新聞】