東京電力は26日、福島第一原子力発電所の処理水について、11月2日に3回目の海洋放出を開始すると発表した。2回目の放出(10月5~23日)完了後、設備などに現時点で問題はみられず、当初の計画通りに実施できると判断した。
発表によると、2回目の放出期間中に海水や魚類のモニタリング(監視)結果に異常はなかった。放出設備の外観などの点検でも問題は確認されず、3回目の放出準備を進めることにした。放出量は1、2回目と同じ約7800トンを予定し、順調なら同20日に完了する。
東電は今年度、同原発で貯蔵する量の約2%に当たる約3万1200トンを4回にわけて放出する計画だ。【読売新聞】