東京電力は24日、海洋放出前の海水で薄めた福島第1原発の処理水を分析したところ、トリチウムの濃度は最大63ベクレルだったと発表した。安全基準となる1リットル当たり1500ベクレル未満を大きく下回り、東電は同日午前の会見で「予定通りの希釈が行われた」との見解を示した。
東電によると、約1トンの処理水を約1200トンの海水で希釈させ、海底トンネルの手前にある水槽に一度ためてから水を分析した。その結果、トリチウムの濃度は43~63ベクレルだった。日本原子力研究開発機構(JAEA)も測定しており、検出値は38~58ベクレルだった。