原子力規制委員会は25日の定例会合で、関西電力高浜原子力発電所3号機(福井県、運転中)の重大事故に対処する設備でトラブルが相次いでいるとして、関電に対し、再発防止に向けた改善計画の提出を求める方針を確認した。規制委は今後、改善計画の実施状況を確認する約40時間の「追加検査」を実施する。
高浜3号機では昨年7月~今年4月、テロ対策施設に必要な部品が取り付けられていなかったり、重大事故時に外部と連絡を取る衛星電話が使えなかったりするトラブルが4件発覚した。2020年に始まった新検査制度でトラブルの重要度を評価した場合、4段階中3番目の「安全への影響があり、規制関与の下で改善を図るべき水準」にあたるという。
【読売新聞】