国内で初めて運転開始から40年を超えて稼働中の関西電力美浜3号機を巡り、県内の住民が運転差し止めを求めた仮処分で、福井市内で19日、住民側が意見を述べる「審尋」が行われ、設備は老朽化しており、周辺の活断層による地震が起きた場合、耐震性が乏しく、重大事故につながるなどと主張した。(4月19日)
県内の住民10人は今年1月、運転開始から46年が経過し、老朽化したことなどを理由に美浜原発3号機の運転差し止めの仮処分を福井地裁に申し立てた。同地裁は今年度中に判断を示す方針。
関西電力は「美浜3号機の安全性が確保されていることを裁判所に理解いただけるよう主張、立証に全力を尽くしてまいりたい」とコメントしている。
美浜3号機は2016年に国内で初めて最長60年の運転が可能となり、おととし6月に再稼働。その後も定期検査を経て、運転を続けている。
【福井放送】