原発に反対する市民団体の代表者らが「川内原発20年延長を問う県民投票準備会」を発足させた。15日、鹿児島県庁で、九州電力川内原発(薩摩川内市)の運転延長の是非を問う住民投票の実現を目指した活動を始めると発表した。
同準備会の向原祥隆事務局長は「塩田康一知事の『必要に応じて県民投票を実施する』とした公約の実現を支える」などと述べた。住民投票条例の制定に向け、住民投票を求める県民の署名を集める人(受任者)を募集し、6月に署名活動を開始すると話した。
九電は昨年、間もなく運転開始から40年を迎える川内原発1、2号機の20年間の運転延長を原子力規制委員会に申請。運転延長を検証している県の専門委員会は、規制委が結論を出す前に意見をまとめ、九電と規制委に提出する方針だ。同会は塩田知事が運転延長への判断を示す前に住民投票を実現させたい意向で、向原事務局長は「大事なことは県民で決めよう」と訴えた。【朝日新聞】