女川原発の再稼働に向け、多額の安全対策工事費用がかかることについて、東北電力の樋口社長は22日に行われた会見で、「燃料費の削減効果だけで年間1000億円が見込まれ、単純計算でいえば6年弱で回収できる」と改めて効率性を強調しました。
東北電力・樋口康二郎社長:「値上げ抑制という中で、女川原発の再稼働で年1000億円の抑制効果がある。単純に1000億円というところで考えれば、特定重大事故等対処施設を除けば5700億円ですから、6年弱で投資費用は回収できる」
また、樋口社長は「原子力は二酸化炭素削減の観点からも有効で、電気の安定供給のため、火力だけに頼らないバランスの取れた電源構成にする意味でも重要だ」とも述べました。
一方で、東北電力はこの燃料抑制効果について、今の燃料価格水準が続くなどの条件下での単純計算で、今後の情勢次第で変わる可能性があるともしています。【tbc東北放送】