運転中の関西電力高浜原発4号機が、30日に自動停止しました。31日には原発の安全性を検証する県の専門委員会が開かれ、関西電力側に早急に原因を解明するよう求めました。
原発の専門家らでつくる県の原子力安全専門委員会は、年に1回から数回開かれています。31日の開催は事前に決まっていましたが、急遽、高浜4号機の自動停止が議題に追加されました。
高浜4号機は30日午後3時過ぎ、核分裂の状態を示す中性子の急な減少を検出し、原子炉が自動停止しました。原子炉の冷却は維持され、周辺環境への影響はないということです。
会議では関西電力の担当者が、現時点で考えられる原因を説明しました。
関西電力の担当者:
「何らかの形で制御棒が挿入されたとか、ホウ酸が緊急に濃縮されたか。もしくは計器の誤検知が考えられる。きちっと原因究明していきたい」
鞍谷文保委員長(福井大学教授):
「データを詳細に分析して、原因を早急に解明し、対策も明確にしてほしい」
高浜4号機は運転開始から37年が経ち、関西電力は原則40年とされている運転期間の延長を目指しています。
こうした状況の中で自動停止の問題が発生したことについて、鞍谷委員長は「経年劣化が原因かどうかで、関西電力の対応も変わってくると理解している」と述べました。【FNNプライム】